大学や所属団体の枠を越えて学生が集まり、互いに交流する中で新しい出会いや発見を生む「学都ビラキ」。
毎月テーマに沿って、ワークショップや意見交換を行います。
テーマはその都度、学生団体のリアルな声や状況を踏まえて設定されています。
去年12月21日は「伝える」をテーマに、自分がやりがいや面白さを感じている活動を、周りの人にどうすれば上手く伝えられるかについて考えました。
インターンシップ生の安達が、参加者の1人として当日の様子を紹介します!
ちょっとした工夫で変わる“伝わり方”
今回は、これまでで最も多い7団体から、9人の学生が参加しました。
わたしがインターンシップを通して知り合った人や、このサイトで紹介した学生団体のメンバーも参加してくれました!
前半はグループに分かれてワークショップを行い、後半にはクリスマスも近いということで、ちょっとした軽食を用意してパーティー気分(?)を味わいながら「プレゼン大会」を行いました。
まずはアイスブレイクとして、今回のテーマ「伝える」にかけて、参加者全員で「絵しりとり」を行いました。
持ち時間は、1人あたり20秒。
ホワイトボードに前の人が描いた絵を見て、想像力だけを頼りに絵を描き、しりとりを繋いでいきます。
画伯も現れた「絵しりとり」
絵から相手が何を伝えたいのかを考え、次の人にわかりやすく伝えるために瞬時に表現することの難しさを実感しました。
ワークショップでは、3~4人ずつ3つのグループに分かれて、自分が行っている活動の内容や魅力をグループ内で発表し合いました。
わたしも「東北1000プロジェクト」の活動を紹介したのですが、短い時間で活動内容や魅力を伝えるのは難しく、しかも相手はわたしの活動を全く知らない人だったので、どのような言葉を選び、どういう紹介の仕方をするべきなのか、頭を悩ませました。
少し言葉を変えて話すだけでも、受け手に与える印象は変わってしまうことを改めて考えさせられました。
発表内容を考える顔は真剣そのもの
ワークショップの後は、参加者全員が1つのテーブルを囲むようにして座り、ピザやお菓子を食べながら交流しました。
話題にのぼったのは、団体内で抱いている悩みなどの真面目な話から、地元の話までさまざま。
ほとんどの人がその日初めて会ったとは思えないくらい、和やかな雰囲気で会話を楽しんでいました。
イベントの最後に、ワークショップを踏まえて1人3分の制限時間で「プレゼン大会」を行いました。
みんな生き生きと自分の所属団体の活動について話していて、その姿から自分の団体に誇りを持って活動しているのだということが伝わってきました。
身振り手振りを交えてプレゼン
そして、参加者の投票でベストプレゼンターを決定。
見事、ベストプレゼンターに輝いたのは、次の2人でした!
▼「hirovel(ヒロベル)弘前×仙台」の前田駿一郎さん(東北大学1年)
▼「SCRUM(スクラム)」の山本賢さん(東北大学1年)
どちらも1年生ということで、フレッシュなだけに勢いがあったのでしょうか…?
2、3年生も負けていられませんね…!
ベストプレゼンターに選ばれたお二人
どんなに活動自体が面白くても、それを“伝える”ことができなければ、興味を示してくれる人は限られてしまいます。
大切なことは、活動の中身をつらつらと述べることではなく、相手を惹きつける言葉や話し方で、活動の魅力を伝えることだと思います。
今回のイベントに参加してみて、伝えることの難しさを痛感すると同時に、その大切さに気付かされました。
参加者からは、このような感想が寄せられました。
「メンバーの入れ替わりが必然的に発生する学生団体にとって、自分たちの活動をうまく伝えて、メンバーを募ることが必要不可欠です。そんな中で、今回“伝える”ことをテーマに考えることができ、とても良い機会になりました」。
メンバーの入れ替わりが激しいのは学生団体の大きな特徴で、避けられないことです。
近々4年生が抜けてしまうことに、危機感を抱いている団体も少なくないと思います。
どのような言葉で周りの学生の興味を引くのか。
“伝え方”を工夫することで、団体に関心を抱いてくれる人はぐんと増えるかもしれませんね!
「文・安達朋葉(東北学院大学3年・インターン)/写真・ワカツクスタッフ」