課外活動や地域での活動に取り組んでいて、悩みやトラブルに直面することはありませんか?
人間関係がうまく行かない、感情をコントロールできない…
心を病んでしまう前に、ぜひ知っておきたい「メンタルヘルス」の入門講座を、東北大学課外・ボランティア活動支援センターさんと共催しました。
自分の考え方のクセを知ることが大切
2017年10月17日、東北大学で開催したこの講座。震災ボランティアなどの課外活動に取り組む大学生、およそ20人が参加しました。講師は、「認定NPO法人Switch」理事長の高橋由佳さんです。
高橋さんによると、ストレスの要因には、友だちとケンカしてしまったなどの対人関係のほかに、試験や部活の試合などのプレッシャーや、入学・就職などの「変化」が含まれます。
一般的に喜ばしい出来事であっても、環境が変わることでストレスを感じてしまうことがありますよね。
ストレスを感じたとき、どんな反応が出やすいかは人それぞれ違います。吐き気や不眠など、身体に表れる人。いら立ちや無気力など、心に影響する人。遅刻や忘れ物が増えるなど、行動に変化が出る人も。
自分はどんな反応が出やすいか知っておくと、それがストレスのサインとなって、対処を考えるうえで役立つといいます。
↑Switchさんのワークシート
「あなたの考え方のクセを知ろう」ということで、19個の質問に答えるワークを行いました。質問項目ごとに点数の配分があり、回答に応じた点数を計算することで、自分の考え方のクセがわかるというもの。
・良いこともたくさん起こっているのに、些細なネガティブなことに注意が向いてしまいやすい。
・本来、自分に関係のないネガティブな出来事まで、自分のせいにして考えやすい。
・物事に白黒つけないと気がすまない、物事を完璧にこなそうとする傾向。
など、6つのクセのどれが強いのかが明らかになりました。
ふだんは問題なく過ごせていても、ストレスを強く感じたときに、こうした考え方のクセが出てくるといいます。
「あれ、いつもと違うかも?」と自分で感じたり、「ちょっと変じゃない?無理してない?」などと周りに指摘されたら、ストレスのサイン。がんばり過ぎず、休むことも必要ですね^^
高橋さん「ストレスのセルフマネジメントと、相手を思いやる気持ちを大切に、日々の活動に取り組んでください」。
ストレスの対処法がわからない、周りに悩んでいる学生がいて心配だ…そんな方は、Switchさんなど相談に応じている機関がありますので、1人で抱え込まずに専門家を頼ってくださいね!
「文・写真:稲葉史恵(一般社団法人ワカツク)」