2月24日(土)、仙台若者アワードの最終審査会が開催されました!
11月にエントリーを開始してから約4ヶ月、最終審査に進んだ10団体によるプレゼンターション披露の様子をレポートします。
オープニングには郡市長も登場!
会場は仙台市民活動サポートセンターの地下1階、市民活動シアター。
外は生憎の雪模様でしたが、多くの来場者の方にも恵まれ、会場には熱気があふれていました。
15時30分。開会です。
郡市長より激励のご挨拶をいただきました。プレゼンターには更なる緊張とやる気がみなぎります。
5名の審査員の方々の紹介もありました。
- 東北大学大学院経済学研究科 西出優子さん
- 株式会社河北新報社 常務取締役編集担当 鈴木素雄さん
- 特定非営利活動法人青春基地 代表 石黒和己さん
- 仙台市市民局局長 村山光彦さん
- コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 CSV推進部 地域共生課 課長 渡邊隼人さん
さあいよいよ、プレゼンテーションがはじまります。
プレゼンテーション開始!
最初の団体は「ALL東北教育フェスタ」、プレゼンターは千葉百華さん(宮城教育大学・3年)。
教育問題について学生語り合うイベントを合宿形式で運営することをメインに活動しています。教育学を専攻する学生ならではの課題意識を、身振りを交えつつ熱く語ってくれました。
「アイセック仙台委員会」のプレゼンターは金子天音さん(宮城大学・1年)。
海外インターンの受入と送り出しを世界規模で行っている団体です。仙台委員会ならではの取り組みとして、海外と東北へ同時に関心を持つことができる環境形成を目標とした活動をしています。1年生ながらも堂々たるプレゼン、フレッシュかつ勢いがありました。
こちらは「地域安全安心ボランティア Team ZERO」、プレゼンターは貝和大毅さん(東北福祉大学・2年)。
大学周辺地域において夜のパトロールや、朝の子供向け交通安全活動を通して、安心安全な住みよい地域を目指しています。冷静かつ落ち着いたプレゼン、カッコよかったです!
会場では、実行委員会の一主体であるコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社さんより、つめた〜い飲み物の数々が振る舞われました。熱気溢れる会場に少し、安堵の時間です。
プレゼンテーションも後半に…
休憩後のトップバッターは「公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン」。プレゼンターは赤木菜実子さん(宮城大学・3年)。
電話面談を通して、大学生ならではの視点・距離感で子どもたちの相談にのる活動をしているとのこと。冒頭、マイクなしで話し始めてしまうおちゃめな一面を見せつつも、活動で得た気づきや楽しさを等身大で表現してくれました。
「東北学院大学公認団体4-LEAVES」のプレゼンターは小野紘貴さん(東北学院大学・2年)。
仙台七夕まつりや区民センターでの催しをはじめとして、仙台市内の様々な催しに携わっています。当日は、仙台七夕まつりで飾られている吹き流しを持参してくれました。これを学生の力で製作しているそうです!
そして「東北若者10000人会議」。プレゼンターは菅原唯さん(宮城大学・2年)。
若者が東北の企業経営者の方と接点を持つことができるイベントを運営することで、東北をワクワクさせることを目指しています。最初はネガティブなイメージを持っていた、地元の秋田そして東北が大好きになったお話に、思わず会場もほっこりしていました。
いよいよ結果発表!
みなさん緊張の面持ちです…
まずは会場の投票で決まる、「会場共感賞」の発表から。
会場共感賞は、「フェアトレード推進サークルamo」が受賞しました!フェアトレードの必要性と認知率の低さに活動の低さを感じ、東北大学と周辺地域を中心に普及活動を行っています。
プレゼンターは村川美希さん(東北大学・2年)。当日はなんと、フェアトレード商品の服を着ていらっしゃるほどの熱意!思わず会場の心も動かされたのかもしれませんね。
続いて、審査員の方が決定する「優秀賞」の発表です。こちらは2団体。
優秀賞1団体目は「Food and Smile!」でした!
災害発生時に役立つ防災レシピを用いた料理教室の開催を通して、地域コミュニティの構築を目指しています。
プレゼンターは佐々木優花さん(宮城学院女子大学・3年)でした。発表時間を少々オーバーし焦りながらも、被災時の実体験を基にしたプレゼンをやり遂げました!
そして2団体目は、「あぐりどんと祭実行委員会」が受賞!
宮城の食と農を広めるために、アツい思いを持った農業従事者の方をプレゼンターとして招くイベントを開催しています。
プレゼンターは井上陽樹さん(宮城大学・3年)。アツく話しすぎたために発表時間がギリギリに。井上くんのアツさが伝わってきました。
最後は「最優秀賞」の発表です。
「東北大学SCRUM」が受賞しました!
東日本大震災を機に、学生ボランティアのコーディネート活動をメインとして作られたSCRUM。現在では「一歩先のボランティア」を合言葉に、団体そしてメンバーが新たなフィールドを目指して様々な活動を行っています。活動からの新たな地域課題への気付きを、主体的に次の活動に反映させている様子が見られました。
プレゼンターは近藤智哉さん(東北大学・2年)。冗談を交えながらも、堂々としたプレゼン。活動の気付きを次の取り組みに活かそうと、個人でも取り組んでいるとのこと。一歩先を考えた活動の模様が伝わってきました。
最終審査会を終えて
初開催ということもあり、試行錯誤しながらの運営でした。
そもそものはじまりとなった課題感は、「仙台における若者活動の規模や勢いの低下、これに伴う知名度の減少」。せっかく素敵な活動をしている団体が多いのに、このまま若者活動が衰退してしまうのはもったいない。寂しい。そんな課題感が実行委員会の三主体、仙台市、コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社、一般社団法人ワカツクで一致。本プロジェクトは始まりました。
ここに共感を覚えた僕も、インターン生としての参加を決めました。
仙台若者アワードは27にもおよぶ団体にエントリーをいただきました。受賞した団体も、受賞にいたらなかった団体も、審査のプロセスにおいて何かしらの気付きや学びがあれば嬉しいです。
このイベントをきっかけとして、みなさんの活動がさらに飛躍、次に繋がることを願っています。
最終審査会にお越しいただいた来場者のみなさま、審査員の方々、そしてエントリーいただいた若者団体のみなさま。本当にありがとうございました!
「文:山下航希(一般社団法人ワカツク・インターン生)、写真:竹中弘(東北大学3年)」