学生団体紹介

東北大学フェアトレード推進サークルamo

image2

みなさんは「チョコ」食べますか?授業の合間についつい買っては食べてしまいますよね。
買う時にはパッケージ裏の糖質量をチェックしますよね。僕はします(お腹の肉を触りながら)。
でも原産国をチェックすることはありますか?

チョコの原料となるカカオはほとんどが西アフリカの国々を原産国としています。
カカオ栽培は現地の主産業ですが、小さな子どもが安い賃金で働かされている地域もあるそう。

そんな状況に問題意識を感じ、活動をしている学生団体が「東北大学フェアトレード推進サークルamo(アモ)」です。
今回は代表の村川美希さん(東北大学2年)をはじめ、仲良しメンバーにお話を聞いてきました!

image1
▲左から順に、蓮見健太さん(東北大学・経済学部3年)、村川美希さん(東北大学・経済学部2年)、内山航さん(東北大学・経済学部3年)、佐藤桃子さん(東北大学・経済学部2年)、大森駿之介さん(東北大学・文学部2年)

フェアトレードとは

そもそもフェアトレードってなんでしょう。amoでは以下のように定義しています。

正当な額のお金を支払われずに過酷な労働をしている途上国の方と、労働やコストに見合った価格で取引すること。
https://amofairtradetohoku.wixsite.com/amo-fairtrade-tohoku/blank-1

カカオを始めとして、私たちの手元に届く日用品や食料品を生産している途上国では、価格の安さを生み出すため、正当な金額が生産者に支払われていなかったり、ときに小さな子どもまでもが、過酷な労働条件で働かされている場合があります。

この課題に対して、適切な労働環境や買取価格で行われた貿易・取引を「フェアトレード」と呼び、そうして売られている商品を「フェアトレード商品」と呼びます。

企業やNGOなどが、フェアトレードの条件を満たしているか認証を行っており、認証を受けた商品を買うことで、生産者の労働環境を改善する助けになります。
チョコのような食品だけでなく洋服や雑貨にもフェアトレード商品はあるんだとか。

image3
▲村川さんが着けていたインドのブレスレット。これもフェアトレード商品です。

活動内容

amoは「フェアトレードが当たり前の世の中を目指して」多くの人々にフェアトレードを認知してもらう活動をしています。
フェアトレード商品の普及を通して、途上国の人々の生活向上を目指しているそう。

代表の村川さんが東北大学入学後に、国際協力系サークルの数の少なさに違和感を持ち、自らやるしかないと感じたことがきっかけとなり設立されたのがamo。
2017年に団体を設立してからまだ約1年ながらも、多くの人にフェアトレードを知ってもらうため、様々な活動をしてきました。
そのうち、最近行った活動の2つを紹介します!

大学内でのフェアトレード広報活動

学内へのフェアトレード認知を図るため、東北大学の学内で、フェアトレードに関するチラシと、フェアトレード商品のチョコを無料配布しました。

これまで数回行っており、「配布するたびに、徐々にフェアトレードという名称が学内に広まっていることを実感した」と話す蓮見さん。

また、内山さんは「フェアトレード商品といえども決して値段が高いわけでなく、意外と身近であるため実際に手にとってほしい」とのこと。

仙台駅東口「EKITUZI」でのフェアトレード商品販売活動

市民の皆さんにフェアトレードを知ってもらうため、街頭でフェアトレードのチョコレートやコーヒーなどを実際に販売しました。

お客さんの声からまだまだ認知されていないことを実感したものの、フェアトレードの説明をして共感してもらい、実際に購入につながったときの達成感は大きかったそうです。

image2

今後はどんな活動をしていきたい?

まずは副代表の佐藤さん
「EKITUZIでフェアトレード商品を販売した時は達成感を感じました。今後は配布や販売活動にとどまらず、学内外の方向けに参加型の活動をしていきたいです。たとえば、『あー、アフリカの文化知れた!』みたいに、原産国の文化も知りつつ、商品の購入もできる、とか。フェアトレードを知る以外の価値をつけた活動をしていきたいです。」

そして代表の村川さん
「もっとフェアトレードに関して深く勉強する必要性を感じています。それは知識だけではなくて、実際に途上国に赴いて実際に働いている方の姿を見たりとか。いつかは現地に行きたいなと考えています。」

団体として目指す場所は「フェアトレードが当たり前の世の中」。当たり前すぎて、フェアトレードって言葉がなくなった世界を目指しているそうです!

おわりに

みなさんはフェアトレード、知っていましたか?生産者の方の現状を知ったとしても、なかなか直接的な行動を起こすことって難しいですよね。

フェアトレード商品の購入は、間接的ながらも私たちが世界の貧困問題へ影響をあたえることができる最初の一歩になる。そんなことをamoのみなさんから教えてもらいました。

まずはスーパーでフェアトレードのチョコ、買ってみませんか?そして美味しかったら、フェアトレード、そしてamoについてもっと調べてみましょう。
※チョコは必ず美味しいです。

「文・山下航希(東北大学3年・インターン)/写真提供・東北大学フェアトレード推進サークルamo」

他の学生団体紹介も見る