学生団体紹介

Food and Smile! ふーどあんどすまいる

Food and Smile!

今回の団体紹介は「Food and Smile!」。
宮城学院女子大学食品栄養学科の学生が中心となり、食を通じて人々を笑顔にすることを目的に活動しています。

代表の佐々木優花さん(宮城学院女子大学4年)にお話を聞いてきました!
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▲先日開催された仙台若者アワードで、優秀賞(!)を受賞した際の佐々木さん

活動内容

主な活動は、防災料理教室の開催です。
この教室では災害時でも水、電気、ガスを極力使用せず簡単に作れる料理の調理方法を教えます。
このような調理方法を知っていることで、災害時でも日常に近い栄養摂取が可能になります。
Food and Smile!では大学での学びを基にこの防災料理のレシピを実際に開発したり、市民の方に調理方法を伝えたりといった活動をしています。

ライフラインが破壊された災害時には、普段と同じように調理を行うことは困難です。
また備蓄食品に頼ることも多くなりますが、備蓄食品は味が単調なものが多く、栄養も偏ってしまいがちです。
これらに課題を感じ、災害時にも美味しく食べられるレシピを考えようという発想に至ったんだとか。

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これは「乾パンピザ」。名前の通り乾パンでできています!
硬い乾パンをアルミホイルの筒で押しつぶすことで食べやすくなっている上に、ポリ袋を使うことで水の使用量を抑えています。

料理教室の対象となる方は様々で、地域の方々全体であったり、親子向けに特化した教室も開催しています。
親子向けの料理教室では、結果的に親御さん同士の交流につながることも。

佐々木さんは「もしもの災害のときには、地域内での助け合いが必要。防災料理教室を入り口に、平時から地域内での交流が進むことが、災害時の備えにつながる。」と話します。

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メンバーの多くが東日本大震災を経験しており、震災当時の課題意識からこの活動に取り組もうと思えたと佐々木さんは語ります。
料理教室の開催は、基本的には仙台市内が主ですが、要望を受けて京都府や愛媛県に赴いた経験もあるんだとか。
料理教室を通じて、震災を機に得た学びを他の地域にも広げています。

活動の魅力

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ー活動の魅力について教えてください。
佐々木さん「実践力が身につくことは魅力だと思っています。まずはレシピ開発。レシピもただ作れば良いわけでなく、教室の対象となる方によって難しさを調整しなければいけないので、難しいです。もちろん調理するのも難しい。ただ難しいながらも、大学で学んだ栄養学の知識を料理教室で実践できるのは魅力だと思っています。」

ー確かに大学の授業で学んだことを、そのまま活かせる場ってなかなかないですよね。その他にもありますか?
佐々木さん「大人の方の対応で学ぶことがたくさんあります。社会福祉協議会の方やNPO法人の方と打ち合わせをたくさんするので、その中でマナーだったり、スケジュール管理だったり。視野も広がると思っています。」

ーでは最後に、新入生の方に伝えたい言葉はありますか?
佐々木さん「まだ設立してから間もないので、やりたいことに合わせて柔軟に活動内容を変えられる環境です。とにかくなにかやってみたいと感じている新入生の方には是非はいってほしいです!Come on!笑」

自分たちの経験や課題意識をもとに、活動に反映している点が印象的でした。
また大学での学びもそのまま生きるのは非常に魅力的ですね!
なにかやってみたいと思っている宮学新入生のそこの君!Food and Smile!にGo!

「文・山下航希(東北大学4年・インターン)/写真提供・Food and Smile!」

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