大学生のみなさん、使い終えた教科書ってどうしていますか?
家の本棚に眠っているか、中には捨ててしまう人もいるのでは…
その教科書、寄付できるって知っていますか?
使い終えた教科書で 途上国の教育支援
STUDY FOR TWOは、「勉強したいと願うすべての子どもたちが勉強できる世界に」を理念に掲げ、活動している団体です。
大学生から使い終えた教科書を回収し、その教科書を他の大学生に半額で再販売。
そこで得た収益の8割以上を、ラオスとバングラデシュへ教育支援として寄付しています。
文房具を手に入れることが困難なラオスの子どもたちには、文房具を提供。
バングラデシュの子どもたちには、一人一人にきめ細かな教育が行きわたる環境を整えるため、今年10月に学校を建設。
これらの費用として、寄付金が活用されています。
STUDY FOR TWOの“TWO”には、「発展途上国の子どもたちの学びを支援する」という意味と、「日本の大学生に教科書を安価に販売する」という2つの意味が込められているそうです。
教科書の回収・販売は春と秋の2回。
回収場所や販売場所は決められているわけではなく、各大学の支部ごとに完全自由です。
大学の敷地内や、大学近くのお店の駐車場を借りるなど、それぞれ工夫を凝らして活動しています。

宮城学院女子大学での教科書回収の様子
また、教科書を回収する際には、寄付してくれた学生を対象に福引きの参加券を配布するなど、イベント的要素も加えて学生が楽しみながら参加できるようにしています。
全国の参加大学は11月現在で47大学におよび、宮城県内では宮城学院女子大学、東北学院大学、宮城大学の3支部があります。
また、東北医科薬科大学でも、これから支部を立ち上げようとしているそうです。
宮城県の第一線として活躍しているのが、宮城学院女子大学支部。
支部代表で、北海道・東北・中部の代表も務める石川さんに、お話を聞いてきました。
この支部では、大学の公認を受けているため、学生の目につきやすい環境で回収・販売を行うことができているといいます。
しかし、まだ学生への周知が十分ではなく、教科書の回収率や売り上げが伸び悩んでいるそうです。

東北地区のメンバー(前列の右端が石川さん)
東北学院大学支部の代表の、佐藤さんにもお話を伺いました。
こちらの支部は今年6月に設立されたばかりで、組織体制を整えている真っ只中。
今は模索中ですが、支部ごとに活動が任されているという自由さから、新しいことを生み出す楽しさを実感しているといいます。
佐藤さん「自分たちの頑張り次第で、いろんな活動ができます」。
ちなみに、書きこまれている教科書も回収対象みたいです。
綺麗な状態のものでなくても大丈夫なんですね!
STUDY FOR TWOの活動は、大学生が教科書を寄付してくれることで、初めて成り立ちます。
この記事を読んで活動に興味を持った方は、ぜひ教科書を寄付してみてはいかがでしょうか(^O^)/
「文・安達朋葉(東北学院大学3年・インターン)/写真提供・STUDY FOR TWO 宮城学院女子大学支部」