10月15~16日の2日間、仙台市中心部の錦町公園で開催された「第2回学魂祭(がっこんさい)」。
みなさん参加されましたか?
「学魂祭って何?」「学魂祭実行委員会ってどんな団体なの?」
そんな疑問にお答えします!
学生による「市民のための」お祭りを目指して
学魂祭は、去年から始まった「完全学生自主運営」の市民祭り。
「学生のアツい魂が総結集!」として、企画・運営はもちろん、出店しているのもほとんどが学生です。
各団体が工夫を凝らし、会場にはオリジナリティあふれる出店が連なります。
メインステージでは、学生による余興大会やファッションショー、バンド演奏が行われたほか、仙台で活躍中のアーティストによるライブなど、出店だけでなく会場を盛り上げるための様々な企画が用意されています。
↑学都仙台大余興選手権の出場者
↓4人組ユニット「パンダライオン」が出演、会場を盛り上げた
学魂祭実行委員会の代表・磯部さんにお話を聞いてきました!
学魂祭の今の目標は「5年後、10年後に市民のお祭りとして定着していること」。
磯部さんは、去年も実行委員として活動していましたが、お祭り当日は学生が多く、身内感が漂ってしまったことが課題として残ったといいます。
学魂祭を作り上げるのは学生がメインのため、その繋がりから必然的にお客さんも学生が多くなってしまいます。
すると、もともと「市民祭り」をうたっているはずが、市民には参加しづらい雰囲気のお祭りになってしまいます。
この課題意識から、今年からは会場に「カフェスペース」をつくり、市民の方も気兼ねなく入れる雰囲気づくりを心掛けました。
子どもに遊び場を提供する「ちびっこ縁日」や、スライムづくりといった科学を体験できるブースなど、家族連れにウケそうなコーナーも新しく設けたといいます。
これらの工夫が実を結んだのか、当日会場に足を運んだわたしの目に飛び込んできたのは、イメージしていた「学生のお祭り」とは異なる、たくさんの子どもたちの姿でした。
「市民祭りっぽさ」が確実に出てきている、と磯部さんは満足そうに話してくれました。
当日の会場の様子
このように、次々と新しいことに挑戦できるのは学魂祭実行委員会ならでは。
歴史が浅い分「こうしなければならない」という固定のスタイルがなく、自分たちでお祭りを一から作り上げることが出来ます。
活動をしていく中で新しい課題を見つけ、企画やアイディアを考え、それを実現するために走っていける。
そんなところに魅力を感じました。
学魂祭はまだ発展途上と言えるので、これからどのように仙台に根付き、進化していくのかとても楽しみです!
今年は出店しなかった団体の方も、来年はお店を出して、自分たちの活動を学生や地域の方へアピールしてみてはいかがでしょうか(^^)
個人的に疑問だった「学魂祭以外の活動」も聞いてみました。
普段は七ヶ浜町の「うみの駅 七のや」という場所で、子どもを対象に体験型のワークショップを毎週末行っているそうです。
被災地を盛り上げることはもちろん、企画書の作成から実行、報告まで一連の流れを覚える意図もあるといいます。
磯部さん「ワークショップの経験から学んだことは、学魂祭の運営にも活きています」。
代表の磯部さん
「文・安達朋葉(東北学院大学3年・インターン) / 写真提供・学魂祭実行委員会」