ボランティアって難しそうと思っているあなたへ
こんにちは!ぼたちゃんぼたよ!
…失礼しました、ぼたちゃんが乗り移ってしまいました。
▲抱っこされている「ぼたちゃん」。かわい~
昨年の仙台若者アワードで優秀賞を受賞した
「東北大学ボランティアサークルたなぼた」の紹介記事ですが、
今回は少し趣向を変えて、活動潜入レポートをお送りします!
ところでぼたちゃん、たなぼたのみんなはどんな活動をしているの?
たなぼたは、東北大学の2016年度全学部共通講義
『ボランティアと地域課題』受講者の熱意から生まれたぼた!
名前の由来は、「た」んい(単位)が「な」くても「ボ」ランティアし「た」い!
東日本大震災の被災地振興に向けた活動を行っているぼたよ~
ちなみに、たなぼたのFacebook、Twitterは、すべてぼたちゃんが広報しています。
仙台若者アワード2018の最終審査にも、
ぼたちゃんのぬいぐるみを持ってきてくれていました!(上の写真)
活動潜入レポート
2019年6月2日。お邪魔したのは、仙台市若林区の大和町市営住宅・集会室での活動。
▲イベント開催を知らせるポスター
この市営住宅は、東日本大震災後の2015年に建てられ、主に震災で自宅を失った人が入居されています。
たなぼたのメンバーは、仙台市と石巻市のこうした場所で、月1回ずつ活動しています。
今回私は、メンバーの皆さんに交じって一緒に活動してきました!
ここに住んでいる住民の皆さんには高齢者が多く、「毎日が退屈」「眠れない」「体の調子が悪い」など多くの悩みを抱えています。
また、一人暮らしの方も多く、「話し相手がいない」「一人で寂しい」という悩みもあります。
しかし、山積する問題に、行政がすべて対応し切れているわけではないのも現実…
そんな場面で活躍しているのが、たなぼたです。
住民の皆さんが気軽に来やすいようなイベントを開催し、住民同士の交流を促しています。
また、住民が抱えている悩みや不安を少しでも解消出来るよう、話を傾聴する場も設けています。
この日は、集会所に飾る七夕の飾りをみんなで折りました!
▲みんなでこれを作りました
その他にも、お菓子を食べながらたわいもない話をしたり、足湯を提供したりなど、集会所での時間を少しでも気持ち良く過ごしてもらうためにさまざまな工夫を凝らしていました。
潜入して感じたこと
被災地域でのボランティアは、「敷居が高い」と思っている方も多いのではないかと思います。
しかし、たなぼたの皆さんの活動は、それを綺麗にひっくり返してくれました。
私が集会室に足を踏み入れた瞬間、そこには温かい雰囲気が広がっていました。
そんな温かい雰囲気の中で、私もメンバーの皆さんと一緒に住民の方とお話しすることができました。
(部外者の私も楽しく活動できる程の心地良い雰囲気って…かなりすごくないですか??)
印象的だったのは、メンバーの皆さん自身が楽しそうに活動されている姿。
住民の皆さんとまた会えるのが、とても嬉しそうに見えました。
言葉を選ばずに言えば、年齢も生まれた土地も違う、もともと縁もゆかりもない人同士。
でもそんな人同士が、まるで家族のようにお話しされているのが印象的でした。
メンバーの皆さんの「寄り添う気持ち」が垣間見えた瞬間でした。
そして、住民の皆さんが遠慮なく、話しにくいことまでお話ししてくれるのも、この雰囲気のお陰だと感じました。
団体として売りにしている「ユルさ」が、住民の皆さんが来やすい環境につながり、結果的に住民のためになっているなんて素晴らしいですよね~~
ユルさの中でも目的意識はしっかりと
活動の中には、メンバーの“目的意識”が明確にありました。
ボランティアを続けているうちにありがちなのは、“義務感”が漂い、何のために活動しているのか分からなくなってしまうこと。
たなぼたでは「住民のコミュニティを形成・維持させる」という目的を明確にし、そのために道筋をしっかり立てることで、自分たちでも意義を感じられるような、自信を持った活動を行うことができます。
自治会長さんがいろいろとお願いしたくなる気持ちが分かったような気がしました!
小さなことでも、喜んでくれることはきっとある
今回の取材を通して、ボランティアでは「活動の大小は関係ない」ことを改めて感じました。
大切なのは、「どうしたら住民の皆さんが喜んでくれるか」に向き合うこと。
小さなことでも、例えば人と話すだけでも力になれるということを、今回自分もやってみることで実感できました。
そして、今回私が取材した理由は…
たなぼたの活動をもっと色んな人に知ってほしかったから。
色んな社会貢献の形があるということを広めたかったから。
あわよくば(?)今何か問題に直面している若者団体の参考にならないかなあ…と思いながらこの記事を書きました。
学生同士が良いところをまねし合える環境って、理想的だと思いませんか?
私たちは、その連鎖をつなげられるようにこれからも活動していきます。
「文・写真:小野紘貴(東北学院大学4年・インターン)」