「すべての子どもが夢と希望を持てる社会に」そんな思いのもと活動しているキッズドア。
白石健さん(東北大学3年)、中野渡与武さんと宇野あかりさん(共に東北大学4年)にお話を聞きました!
どんな活動?
主に経済的困難を抱える中学生、高校生向けに次のような無料の学習会を開いています。
▼中学生向けの高校受験対策「タダゼミ」
▼高校生向けに希望の進路を実現するための「ガチゼミ」
▼中学1・2年生向けの高校準備講座「タダゼミJr」
▼中学生向けの英語塾「English-Drive」
平日の夜は、自習室も開放しています。
また、宮城県南三陸町でも学習支援を行っています。
ガチゼミ

ガチゼミのボランティアスタッフ
高校生向けの「ガチゼミ」では、生徒が自分で必要な教材を持ってきて、マンツーマンで勉強を教えています。
商業高校の生徒は、簿記の勉強もしているそうです。
―勉強を教える上で大変だと感じることはどんなことですか?
白石さん「真面目に勉強をしない生徒に対して、どうすれば真剣になってくれるか、怒るのではなく知的好奇心をいかに刺激できるか、考えるのが難しいですね」。
―キッズドアに参加して、自分の変化はありましたか?
白石さん「生徒が理解できるように教えるのは難しいですが、どうやったら生徒に伝わるか工夫することで、上手く伝えられるようになりました!」。
教えるスキル以外にも「考え方が大人になっていく子どもたちの過程を見ていると、背筋がピンとなります」と語ってくれた白石さん。
高校の3年間は、自立心や倫理観が育てられる大切な時期だそう。
将来を見すえる生徒たちと交流することで、自分が考えさせられることもあるんですね!!
タダゼミ

タダゼミのボランティアスタッフ
中学3年生向けの「タダゼミ」では、生徒は同じ教材を使って学習。
学生や社会人ボランティアの方が教えています。
時間割やカリキュラムは、ボランティア同士で相談しながら変えられるので、自由に決めることができ、塾講師とは違った魅力があります。
生徒にとっては、大学生との交流や、他の中学校の友達ができる独特な学習の場だといいます。
「大学生」が身近な存在になることで、大学に行きたいと将来を考える生徒も出てくるのですね…!
さらに、授業中に気軽に発言できる環境も魅力の1つです。
―生徒さんと接している中で、印象に残っているエピソードはありますか?
宇野さん「生徒から進路相談をされたとき、自分の言った何気ないひとことが生徒の心に残ったようで、良い方向に導く手助けができて嬉しかったです!」。
友達のような、先生のような大学生は、大きな存在になっているんですね!
―活動の中で心がけていることはありますか?
宇野さん「中学生との触れ合い方ですね。教えるときはどうしても上下関係にはなってしまうのですが、生徒から相談されたときは平等な立場でアドバイスするように心がけています」。
―キッズドアをこれからどんな団体にしていきたいですか?
中野渡さん「生徒1人1人の未来に向き合っているので、生徒が未来の扉を力強く開けていくのを手助けできる団体にしていきたいです」。
勉強を教わるだけではなく、学校の悩みや将来のことを相談できるなど、学校の先生や塾講師とはまた違った存在になっているんですね!
そして、学校や家庭以外の居場所を設けることで、生徒たちの心のよりどころにもなっています😊
塾講師とは違う環境で勉強を教えてみたい方、生徒に寄り添いながら関わりたい方は、ぜひキッズドアのホームページから問い合わせてみてください☆
「文・鴇田奈那(宮城学院女子大学3年・インターン)/写真提供・特定非営利活動法人キッズドア」