東北若者10000人(ばんにん)会議。インパクトのある名前ですよね!
聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「名前は知っているけど、具体的には何をしているの・・・?」
そんな風に思っている人も、中にはいるかもしれません。
実は、今回お話しを聞くまで、わたしもその一人でした・・・!
東北に“わくわく”する若者を…10000人創出!?
東北若者10000人会議(以下、ばんにん会議)は、ちょうど今週末の2月10日、11日の2日間、仙台PITで開催されます。
本番直前で大忙しの、代表の佐々木さんを訪ねました。
ばんにん会議の趣旨は、“東北にゆかりのある若者”と“東北で挑戦的な取り組みをしている社会人や企業”との出会いの場をつくること。
イベントを通して「こんな面白い人が東北にいるんだ!」とか、「こんな挑戦を東北でしているんだ!」と気付いてもらい、東北に魅力や可能性を感じてもらいたい。
そうすることで、若者に将来の選択肢を広げてもらうことを目指しているそうです。
その根底には、次のような想いがあると、佐々木さんは言います。
「東北の学生は、漠然と関東圏に憧れを抱いて、東北を離れてしまう人が少なくありません。でも、世界を目指して挑戦している人や、地域に根ざしてかっこよく生きる人は東北にもたくさんいます。それに気付いていないことが、とても多いんです」。

黄色いセーターを着ているのが 代表の佐々木さん
今年のばんにん会議は、4部構成になっています。
1日目(10日)は、東北の未来について語り合うワークショップ(出陣)と、東北のアーティストによるライブ演奏(ZENYA祭)を開催。
趣向の違うコンテンツを初日に並べることで、東北に対する熱い想いを持った人から、「なんか楽しそう♪」という気軽な気持ちで参加する人まで、様々な背景を持つ人たちが来場してくれることを期待しているそうです。
メインイベントは、2日目(11日)に行われる「冬の陣」。
前半は、東北6県から面白い仕事をしているプレゼンターが集結し、ステージ上でプレゼン。
後半は、参加企業と参加者の若者5、6人を交えて、フロアで座談会が行われます。
プレゼンを聞いたり、企業の方と直接対話したりすることで、仕事に対する想いを存分に聞くことができます。
佐々木さん「実際に企業がつくった製品や商品を、動かしてみたり食べてみたりできるブースも設けます。“五感で感じる東北”をテーマに掲げているので、聞く・話すだけでなく、五感をフルに使って企業の取り組みの面白さを体感してもらいたいです」。
メインイベントの終了後に、参加者で東北のおいしいものを味わい尽くす懇親会(宴―UTAGE―)を開き、全4部を締めくくります。

昨年のばんにん会議の様子
ばんにん会議のメンバーは、イベントの前に「とうほく行脚」という活動も行いました。
東北は広く、各地に点在する若者や企業の中には、仙台で開催されるイベントに参加することが難しい人たちもいます。
それなら自分たちで行ってしまおう!ということで、メンバー自ら宮城県以外の5県を巡り、縮小版ばんにん会議のような催しを開催したそうです。
各地に出向くことで、メンバー自身が東北のことをもっと知る目的もあったといいます。

岩手県でのとうほく行脚の参加者
佐々木さんは、若者に「東北にわくわくしてほしい」という想いを強く持っていますが、「将来もずっと東北にいてほしい」という訳ではないと言います。
進学や就職で上京することが決まっている人でも、ばんにん会議に参加して魅力的な人や企業に出会うことで、自分なりの働き方のビジョンを立てたり、モチベーションを上げたりして、新しい行動に繋げてもらえればと考えているそうです。
去年、初めて開催されたばんにん会議。
参加者の中には、会場で出会った企業でインターンシップをするなど、イベントを通して新たな一歩を踏み出した人もいるそうです!
佐々木さん「微力だけど、やっていることは無駄じゃない。ずっと続けていって、ばんにん会議をきっかけに、参加者が何か行動に移してくれたら嬉しいです」。

メンバーでミーティング
東北にわくわくして一歩踏み出す若者が10000人いたら、近い将来、今よりもっと東北が面白くなる気がして、なんだかわたしもわくわくしてきました!
その10000分の1は、あなたかも・・・☆
「文・安達朋葉(東北学院大学3年・インターン)/写真提供・東北若者10000人会議」